「一期一会の茶事行脚」

 

初めてお茶席に寄せていただいたときに

なんとも言いようのない世界に入り込んだかのような

この一室に自然界がすべてある

五感で味わえ、楽しめる素敵な場所だ!と心震えるように感じました。

・・・お恥ずかしいですがお茶のお作法などはよく存じません・・・

 

そんなお茶を知らない私ですが先日

茶事懐石料理人 半澤鶴子先生の講演

「一期一会の茶事行脚」に行ってきました。

 

 

数年前にNHKの深夜の番組で偶然みた

半澤鶴子先生の「茶事行脚」の放送に大変心を打たれたのです!

まさかその先生にお会いできるなんて!!

 

茶事とは

抹茶には濃茶と薄茶があり,その濃茶を美味しくいただくために

水から沸かし、湯のたぎるのを待つ間に軽い食事と共に酒を酌み交わす。

この一連の流れを「茶事」といい

程よく湯が沸き、そのタイミングで抹茶をたてる。

これが利休さんの時代の「お茶」なのだそうです。

 

 

テレビをみた当時半澤鶴子先生がどういう方かも存じ上げずに

当時70歳の先生が鍋窯を積んで車で全国をまわって

ある時には野宿をされるお姿を拝見し

半澤先生の内なるエネルギーと所作に画面越しの私は心を揺り動かされ

自然丸ごとその瞬間を拾い上げているお姿が自然と一つになって

宇宙の命のなかで生かされていることを思い出させていただいたようでした。

 

各地で出会う初対面の人に声をかけて料理や茶をふるまうのです。

ある時には雪の積もる場所で

ある時には海岸で

ある時には畑の片隅で

女子高生も漁師さんも農家のお母さんも

誰隔てなく平らに接し

その時その時の旬のもの、野山の野草を摘み、

捕りたての魚をその場で料理し

最善の心でもてなし、一服のお茶をふるまう。

 

宇宙のすべての命のなかで生かされている

その命のつながりに感謝の気持ちが溢れだし

私の中の何かが目を覚ましたようでした。

 

 

 

 

花一輪にかいならされる

という大徳寺の前田昌道老師のお言葉

 

「花」は自然宇宙そのもの。

あるがままの姿で咲いている。

言葉ではなく心から心に伝えられるもの。

あるがまま、そのままでいい・・・

 

私たちにはすべて備わっている

そう思い出させていただいたようにも感じます。

 

いつもお茶から自分の内側を学ぶことがたくさんあります。

 

講演の中で

今世だけでは足りない・・・

とお話しされた先生のお言葉に

ドキッ!!!!

これからの私の人生にすごく大きな宿題をいただいたようでした。

 

瞬間瞬間に気づき

あるがまま、そのままを受け入れ

マインドフルに大切に過ごそう♪

 

 

 

あるがまますべて備わっている半澤鶴子命のつながり茶事

永井順子

1957年 新潟県 生まれ
これまでの経験や学びから、女性の身体のリズムを取り戻し、自然な美しさと心地よく動けるしなやかな身体を手に入れるため、「どうしたらもっと機能的に快適に日常が送れるようになるのか?」ヒトのカラダが持つ力を引き出すセルフケア・トレーニングを日々探求。女性が今より笑顔で元気になる活動を行っている。